生産部 生産課Production Section
2009年入社
問題を解決
就職活動の一環で、本社工場を見学した際、国産の丸鋸(チップソー)を日本で初めて製造した会社だと聞き、とても興味が湧いたことを覚えています。そして製造業の中でも珍しい業種だったことと、たまたま知人が働いていたこともあって当社を志望しました。
丸鋸(チップソー)の刃先に溶着された超硬チップを研削(研磨)する作業をしています。この作業は丸鋸(チップソー)の製造の工程における最終工程です。夜間無人で稼働する機械を使用するため、機械に対する知識や経験も必要になってきます。刃先の形状不良はお客様からのクレームに直結するため、日頃から緊張感を持って行わなければならない重要な作業です。
ある日、研削(研磨)作業に使用している機械が原因不明で停止してしまうことがありました。今までの経験をもとに一つひとつ確認し調整を行った結果、時間はかかりましたが初めて一人で解決することができ、うれしかったことを覚えています。今までの積み重ねや苦労が実ったような、そんな気がしました。この時、経験というものがいかに大事なものかということも実感できました。
入社して数年経った頃の話です。いつも通りの作業をしていたのですが、伝票の確認不足により大量の不良品を出してしまいました。その作業をしていたときを思い返すと、早く生産しなければと焦って行っていたことを思い出しました。やはり慣れてきた頃こそ、焦らず常にほどよい緊張感を持って取り組まなければいけないと反省したものです。
丸鋸(チップソー)は用途も多岐にわたりとても奥が深いものです。自分もまだ知らないことがたくさんあり学ぶことは尽きません。学べることがたくさんある環境というのは仕事の魅力の一つだと思っています。また、丸鋸(チップソー)について、自分の持っている知識や経験を次の世代に伝えていくことにもやりがいを感じています。
今まで以上に精度の高いどんなお客様にも満足していただけるような製品をなるべく短納期で生産することです。当たり前のことですが、やはり一番大切なことだと思います。それを確実にこなし、世界中の色々な場所で当社の鋸を使用してもらいたいと思います。
作業するに当たって基本的には決められたやり方がありますが、時には自分で考えて、別のやり方や方法を模索しなければならないことにぶつかります。今まで培ってきた知識や経験だけが頼りのため、非常に難しい半面、それが面白さでもあります。また、同僚と協力して苦労しながら問題を解決したときにも面白さや達成感を感じます。
仕事に対して誠実で、素直な性格、そして前向きな人です。初めは誰でも大なり小なり失敗します。大切なのは失敗を素直に認め、そこから前を向いてしっかり対策を練ることです。仕事はこの繰り返しで自然と結果がついてくるものだと思います。また、周りの人に対しても素直で協調性のある人、そんな人と一緒に働きたいと思います。