開発技術部 開発技術課Development & Technology Section
2009年入社
応えていきたい
就職活動の最中、何気なく見ていた就活サイトで、当時の当社のキャッチコピーが目に留まりました。
「天龍製鋸の『キョ』、モノづくりの一番最初の工程『切る』を提案する会社」。
すぐに「これだ!!」と思いました。「鋸の業界は広く知られている世界ではない。でも世の中にはなくてはならないもの。そこには自分が理想としていた仕事があるはずだ!!」と。今でも、あのときの直感に従ってよかった、そう思えるような一種の運命的な出会いであったと感じています。
私は丸鋸の設計や加工技術の開発から、でき上がった製品の取引先でのテストへの立会いに至るまで、丸鋸製造における一連の業務に携わっています。
まずは自分のアイデアを机上で表現し、次にどのようにすればそれを具現化できるかを生産現場で協議します。これには、加工技術を知っている必要があります。さらに、でき上がった製品の良し悪しを見極めるために取引先でのテストに立会い、自分の目で確認する必要があります。このように一連の業務に携わることで、無から有を生み出す醍醐味を味わっています。
「成功」とは、「自身が考案・提案したモノが会社の利益に結びつくこと」であると考えております。うれしいことに、少しずつ「成功」と呼べるような体験を得ることができるようになってきました。ありきたりですが、自身の設計した丸鋸がお客様に高評価を受け採用となった経験など…。
そして、それらは「私一人の力で手に入れた成功」ではなく、「上司や先輩、仲間と一緒に得た成功」なのです。「独りよがり」では決してたどり着くことができなかった、そんな「成功」であると思います。今度は、私が「仲間の成功」をアシストできるよう、日々レベルアップを目指しています。
日々大小さまざまな失敗の連続です。小さな失敗はセルフマネジメントで設定した自身の仕事のノルマが達成できなかったり、独りよがりの設計で無意味な製品を設計してしまったり…。大きな失敗は「多分こうだろう」という思い込みで描いた図面が製造段階で実現不可能であることがわかったり。これら一つひとつの失敗を繰り返さないように常に反省と改善を心がける毎日です。
「開発」の魅力は何と言っても自分のイメージを具現化することができることです。さらに、それが成功につながれば、この上ないやりがいを感じることができるでしょう。また、丸鋸製造の一連の業務に携わる機会がありますので、さまざまなスキルを身につけるチャンスもあります。例えば、加工機の基本操作やメンテナンスの基礎、得られたデータをまとめるツールとしてのPCプログラミングなど…。あらゆる分野に興味を持って学び取り入れることで、自身のスキルアップにつながります。
丸鋸はモノづくりの第一段階の主役であると思っています。そこから世界中の「切る」技術を進歩させていきたいと思っています。今は色々な分野で「新素材」が採用されています。それを切る作業は必ず発生します。世界中の「切る」ニーズに応えられる、そんな会社の一員でありたいと思います。
自分のイメージを具現化することができる点とさまざまなスキルを身につけるチャンスがあるところです。これらは、逆に言えば最も難しいことでもあります。イメージは湧かなければ具現化することはできないし、さまざまなスキルを身につけるには新しい分野に飛び込まなければなりません。期待と覚悟と責任感を持って目の前の業務に取り組むことで、自然と面白さに結びついていくのだと感じます。
自分の意思やこだわりを持っている人、それを表現できる人、ただし他人の意見にも耳を傾けることができる人、その上で総合的により良い選択ができる人。新しい分野に興味を持って飛び込める人。目の前の課題に熱中できる人。いざというときに腹をくくれる人。野心と協調性を併せ持つ人。
これらは、すべて自身のこうありたいと願う姿でもあります。同時に、こんな人が仲間になってくれれば、当社はより良い方向に向かうことができると信じています。